1998年フランスワールドカップ

スペイン代表
 よくメディアがスペイン代表を現すのに使っている”無敵艦隊”という言葉が使われるようになったのがこの頃、98年フランス大会の時です。なぜなら前回大会の敗戦から4年間スペイン代表は32試合もの試合を戦って1度も負けなかったからです(ユーロ96のPK負けを除く)。ヨーロッパ予選を断トツの強さで勝ち抜いた無敵艦隊は当然優勝候補に上げられました。 
 初戦の相手はアフリカの雄ナイジェリア。攻撃的な両チームの戦いは予想通り点の取り合いとなります。まずキャプテンのイエロが得意のFKで先制するも今度はナイジェリアのCKからゴールを奪われてしまいます。そして次にゴールを決めたのはこの大会がワールドカップデビューとなったラウール。イエロの後ろからのロングパスを走りながらボレーで決めるというスーパーゴールを決めます。多くの人がこの若きスターがワールドカップで旋風を起こすと確信したに違いありません。しかしその後テクニックで勝っていながらも身体能力で勝負してくるアフリカンに一瞬の隙をパワーとスピードで突かれスペインは初戦2−3でを落としてしまいます。同点ゴールとなったナイジェリアの2点目は名手スビサレタの凡ミスでありもったいない敗戦となってしまいました。長年スペインのゴールを守り続けてくれたスビサレタですがこの時37歳。さすがに限界だったのかもしれません。 
 続く2戦目は当時一世を風靡していたGKチラベルト率いるパラグアイ。パラグアイの作戦ははっきりしていました。この試合は守りきって最終戦で予選突破の決まっていて手を抜くであろうナイジェリア(2試合目も勝利)から勝ちを奪うこと。そうさせないためにも勝たなければならないスペインですがまんまとパラグアイの狙い通りになってしまいます。終始ボールを支配し攻め続けますがゴール前をガチガチに固めたパラグアイに1点も取れず0−0。この時点で自力での予選リーグ突破がなくなってしまいます。
 最後はブルガリアとの試合。スペインの攻撃が爆発し次々とゴールを決めていきますが同時進行の他スタジアムでパラグアイがナイジェリアを下しスペインの敗退が決まってしまいました・・・。結局この試合で大会最多の6ゴールを上げるもむなしい勝利となってしまいました。 こうして無敵艦隊も、ラウールも不完全燃焼のままフランスを後にすることとなり、クレメンテ監督の長期政権も幕を下ろされました。

メンバー

スペイン代表
1 スビサレッタ
2 フェレール
3 アランサバル
4 アルコルタ
5 アベラルド
6 イエロ
7 モリエンテス
8 ゲレーロ
9 ピッツィ
10 ラウール
11 アルフォンソ
12 セルジ
13 カニサレス
14 イバン・カンポ
15 アギレラ
16 セラデス
17 エチェベリア
18 アモール
19 キコ
20 ナダール
21 ルイス・エンリケ
22 モリーナ
監督 クレメンテ

試合結果

予選
スペイン 2−3 ナイジェリア
スペイン 0−0 パラグアイ
スペイン 6−1 ブルガリア

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